をお聴きしました。タイトルは「ヒトT細胞サブセット研究からトランス
レーショナルリサーチへ」(森本幾夫 (もりもとちかお)先生)。
先生は一貫して(マウスではなく)ヒトの免疫を研究され、今や教科書的
事実として知られるT細胞のサブセットである、ナイーブ細胞とメモリー
細胞を発見されました。一方で、臨床も続けておられます。
私は色々な面で先生の考え方に共感するのですが、特に「すごいな!」と
思うのは、先生が「トランスレーショナルリサーチ」を精力的に実践され
ていることです。
「トランスレーショナルリサーチ」とは、自らの研究productを臨床に応
用できるような研究という意味。先生は、CD26という分子の研究をなさ
り、これに対する抗体を用いた臨床応用に取り組んでいらっしゃいます。
このように研究と臨床を自在に繋げることができるのは何と言っても
Physician Scientist、つまり臨床医でもあり科学者でもあるような人です。
そしてPhysician Scientistの合い言葉は、ベンチからベッドサイドへです。
(ベンチとは、研究室の実験台のことです)
私が、専門医取得も大事だけれども、研究マインドを醸成するという意味
で学位取得も大事だと思うのは、こういうところに理由があります。
医師の仕事は大きく分けて3つ。臨床と教育と研究です。
私はこの3つを大事にしたいと思っていますが、それはPhysician Scientist
であり続けたいと思う気持ちからです。
とてもとても先生の足元にも及びませんが、先生のご講演をお聞きしながら、
これからもこの気持ちを大事にしようと思いました。
↓ 下の写真は先生の退官記念の集合写真です。
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